2007年11月11日
Apache:Windows VistaにApache+PHP+PostgreSQL+phpPgAdminをインストールする方法
Windows VistaにApache+PHP+PostgreSQLをインストールすることは可能ですが、VistaになってからUAC(ユーザーアカウント制御)という機能が追加されて、設定が厄介です。
あくまで一例ですが、インストール方法を記述しておきます。
■ STEP1 VistaのUAC機能を解除
1. [コントロールパネル] → [ユーザーアカウント] をクリック
2. [再度 ユーザーアカウント] をクリック
3. [ユーザーアカウント制御の有効化または無効化] をクリックし、[ユーザーアカウント制御(UAC)を使ってコンピュータの保護に役立たせる] のチェックを外す
4. PCを再起動
■ STEP2 PostgreSQL用にアカウントを作成・設定
1. [コントロールパネル] → [ユーザーアカウント] をクリック
2. [ユーザーアカウントの追加または削除] をクリックし、[新しいアカウントの作成] をクリック
3. [新しいアカウント名] の入力フォームに「postgres」と入力し、[標準ユーザー] にチェックを入れ、[アカウントの作成] ボタンをクリック
4. 再度 [ユーザーアカウントの追加または削除] をクリックし、[パスワードの変更] から任意のパスワードを設定(パスワードはメモしておく)
5. [スタート] → [すべてのプログラム] → [アクセサリ] → [ファイル名を指定して実行] をクリックし、「secpol.msc」と入力してOKをクリック
6. [ローカルポリシー] → [ユーザー権利の割り当て] → 「サービスとしてログオン」 をクリックし、ボックス内に「postgres」と入力してOKをクリック
■ STEP3 Apacheのインストール
1. apache.org のサイトより、インストーラーをダウンロード(apache_2.2.6-win32-x86-openssl-0.9.8e.msi)、デスクトップに保存
2. デスクトップ上のアイコンをダブルクリック
3. インストール開始。Nextをクリックしていく。
4. Server Informationの項目では、特に指定がない場合には
[Network Domain] : somenet.com
[Server Name] : www.somenet.com
[Administrator's Email Address] : webmaster@somenet.com
と入力(後で変更可能)
5. setup typeはTypicalを選択(必要に応じて変更)
6. インストール先もデフォルトのまま(必要に応じて変更)
7. [Install] をクリック
8. インストールが完了した後、ブラウザから「http://localhost/」を表示させてみる。「It works!」と表示されたらインストール成功
■ STEP4 PHP5のインストール
1. http://www.php.net/downloads.php のサイトより、「PHP 5.2.5 zip package」をダウンロード
2. ローカルのCドライブ直下に「php」ディレクトリを作成し、そこに先ほどダウンロードしたzipファイルを解凍し、中身をすべて入れる
3. Apacheからphpモジュールを呼び出すため、C:\php\php5ts.dll を C:\windows\system32\ にコピー
4. 次に、Apacheのhttpd.confを編集。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\conf\httpd.conf をテキストエディタで開く。
5. 以下の各行を追加・編集
「LoadModule php5_module "C:/php/php5apache2_2.dll"」
「AddType application/x-httpd-php .php」
「PHPIniDir "C:/php"」
<IfModule dir_module>
DirectoryIndex index.html
</IfModule>
↓
<IfModule dir_module>
DirectoryIndex index.html index.php
</IfModule>
に変更
6. 環境編集を設定。[コントロールパネル] → [システムとメンテナンス] → [システム] → [システムの詳細設定] → [環境変数]をクリック。
7. 下部の[Path] をクリックし、[編集] をクリック。末尾に「;C:\php」と追加し、OKをクリック。
8. Apacheを再起動して、PHPの設定完了
■ STEP5 PostgreSQLのインストール
1. C:\Proram Files内に、「PostgreSQL」ディレクトリを作成
2. 「PostgreSQL」ディレクトリを右クリック → [プロパティ] → [セキュリティ] → [編集] をクリックし、[Users] のアクセス許可内「フルコントロール」の許可にチェックを入れ、OK
3. http://ftp2.jp.postgresql.org/pub/postgresql/win32/ よりpostgresql-8.2.5-1-ja.zipをデスクトップにダウンロード
4. zipファイルを解凍し、インストーラーをダブルクリック
5. 「サービス構成」の項目では、アカウント名にSTEP2で設定した「postgres」、パスワードにSTEP2で設定したパスワードを入れる。
6. 「データベースクラスタの初期化」の項目では、スーパーユーザー名には「postgres」、パスワードは5で設定したものとは別なパスワードを設定
7. インストール完了
8. pnp.iniの設定を変更
・C:\php/php.ini-distファイルをphp.iniとして保存
・php.iniをテキストエディタで開き、
;extension=php_pgsql.dll → extension=php_pgsql.dll に変更
;extension_dir = "./" → extension_dir = "C:/php/ext/" に変更
■ STEP6 phpPgAdminのインストール
1. http://phppgadmin.sourceforge.net/?page=download より、「phpPgAdmin-4.1.3.zip」 をデスクトップにダウンロード
2. 解凍し、中身をすべて「C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\htdocs\phpPgAdmin」内に入れる
3. 「C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\htdocs\phpPgAdmin\conf\config.inc」をテキストエディタで開き、
$conf['extra_login_security'] = true;
↓
$conf['extra_login_security'] = false; に変更
以上で、すべての設定が完了します。
htdocs内に
<?php
phpinfo();
?>
という内容のphpinfo.phpを保存し、ブラウザから「http://localhost/phpinfo.php」と入力することにより、各種設定を確認することが可能です。
投稿者 wing : 2007年11月11日 00:00